2024-05-30 育林学実習「植栽?枝打?土壌調査」
ここは、群馬県にある農工大の演習林、フィールドミュージアム(FM)草木!
地域生態システム学科の学生さんたちと一緒に「育林学実習」の集中実習に参加したワン。
写真1、2枚目は、植栽実習。
伐採して植栽できるように枝葉を等高線に沿って棚積みした「地ごしらえ」の場所に、ヒノキの苗木を植栽していくワン。
「地ごしらえ」は大変な作業だけど、土壌の浸食を防ぎ、積んだ枝葉はやがて分解して土壌の養分になるんだワン。
学生さんたちは、苗木袋を背負って、横に並んで等間隔で斜面の上に向かって植えていくワン。
畑で育ててきた苗が無事に根づくよう1本ずつ丁寧に植えて、苗木の上側に肥料をまくワン。
写真3枚目からは、枝打実習。
ヒノキの木登りをして「力枝」という太陽光がよくあたる一番下の少し太い枝を見つけ、それより下の枝を切りながら降りてくるワン。
枝打は、よい木材を製材するための大切な作業。
枝を打つと、節がなく、上から下まで太さがあまりかわらない円柱に近い「完満」な幹になるんだワン。
写真4枚目でハッケンコウケンが乗っているのは、枝打ちに使う「ムカデ梯子」。
枝のあるところまではムカデ梯子で登り、そこからは枝を伝って登っていくワン。
ヒノキの枝は枯れても落ちにくく、折れにくいので登りやすいそうだワン。
技術職員さんたちは、枝打ち用ナタで落としていくけど、実習では危ないので枝打ち用のノコギリで切っていくワン。
写真5枚目の後ろのスギの木に付いている機械は枝打ち機。
ぐるぐる回りながら幹を登っていき、先端のチェンソーで枝を切っていくワン。
木登りをしなくて済むけど、機械が重くて山の中を持って歩くのが大変なのが欠点だワン。
写真6枚目、山の中に石垣で囲まれた窪地を発見。
これ、何の跡かわかるかワン?
正解は、炭を焼いた窯の跡!
ここに炭の材料になる広葉樹の丸太を立てていき、天井を粘土で覆って炭を焼いていたんだワン。
炭にすると生木の薪よりも、はるかに軽いから、山奥から背負って降ろすにのに便利だワン。
まさに、バイオマスエネルギーを利用したカーボンニュートラル!!
最後は、土壌調査実習の様子。
学生さんたちは、班に分かれて穴を掘り、土壌断面を観察して見分け方を勉強するワン。
沢から山の尾根にかけて、違う土壌を見ることができるんだワン。
土壌がわかると、どんな木がどのくらい育つか推測できるようになるんだワン。
森の中で本物の木を扱う実習は、学ぶことがいっぱいで、とっても楽しかったワン!
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- 農学部地域生態システム学科
- 農学部地域生態システム学科 戸田浩人教授 研究者情報
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