2022-06-13 農学部生物生産学科 大川泰一郎?安達俊輔研究室「アイガモロボ」
先週に続き、農工大 #フィールドミュージアム本町 の水田に来たワン。
今日の目的は、ロボット!
農学部 生物生産学科 の大川泰一郎教授にお願いして、水田の自動抑草ロボットが働いているところを見せてもらいに来たワン。
こちらのロボットは、大川先生と共同研究をしている農工大発ベンチャーの有機米デザイン株式会社さんが開発した「アイガモロボ」。
ぺたんとしたぬいぐるみをモチーフに、のんびりと泳ぐ姿を造形したデザインで、とってもかわいいワン。
去年見せてもらったプロトタイプからさらに改良され、動きがスムーズになったワン。
静かに進むので、ハッケンコウケンが乗っても落ちないワン!
アイガモロボは、泥を巻き上げることで、除草剤を使わず、雑草が生えにくい状態をつくってくれるワン。
アイガモが田んぼを泳ぐと、土がかき混ぜられて、草が成長しにくくなることを利用した「アイガモ農法」と同じ仕組みだワン。
アイガモロボは、太陽光パネルと電気自動車にも使われる高性能のリチウムイオン電池を搭載し、太陽光のエネルギーだけで動いているワン。
朝6時から、夕方4時まで、晴れの日だけじゃなく、曇りの日も動くことができるんだワン。
写真4枚目で見せてもらったのは、アイガモロボ用のアプリ。
アイガモロボについているGPSで位置情報を把握して、衛星写真を見ながら、ルートを決められるんだワン。
ただいま、田植えシーズンにあわせて、200台以上のアイガモロボットたちが、全国33都道府県の農家さんのところで、実証実験の最中だそう。
これまでの実証実験を通じて、アイガモロボを導入すると、タイヌビエ、コナギなどの水田雑草の抑草効果があることが分かったワン。
さらに、沖縄県西表島の水田で、アイガモロボが通ると、イネにくっついたジャンボタニシを払い落とし、ジャンボタニシによる食害を減らす効果も期待できるそうだワン。
こちらの水田で育てられているのは、大川先生が開発した「さくら福姫」という品種のお米。
おいしくて、倒れにくく、さらに有機栽培にも向いているんだワン。
さくら福姫とアイガモロボの相乗効果で、日本の有機栽培のお米がもっと増えたら嬉しいワン!
かわいくてとっても働き者のアイガモロボは、来年の量産化を目指しているそうだワン。
みなさんのおうちの近くの田んぼで、アイガモロボが活躍する日も、きっともうすぐだワン!
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- 2020年度TAMAGO採択課題「将来の地球環境に適応した次世代イネ品種スマート育種研究基盤の構築」(研究代表者:大川泰一郎教授)
- 有機米デザイン株式会社
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