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留学体験者インタビュー

留学体験者インタビュー 海外の学生たちと英語でディスカッションをしたい! 大学院工学府 機械システム工学専攻 博士前期課程1年 於保 克さん(神奈川県立柏陽高校出身)

学部3年次からグローバル?プロフェッショナル?プログラム(GPP)に参加しています。きっかけは、1年次に3週間のオーストラリア短期留学を経験し、英語で意思を伝えることの難しさを実感したから。いずれは、海外の学生たちと英語でディスカッションをしたいと考え、グローバル?プロフェッショナルをめざすこのプログラムに興味を持ちました。

GPPのカリキュラムは、3本の柱から成り立っています。それは、「1:グローバル?コミュニケーション」「2:思考構築プログラム」「3:海外派遣プログラム」。まず、「グローバル?コミュニケーション」の授業では、英語でのディスカッションやプレゼンテーションに挑戦します。英語で専門的な研究内容を伝えるのは、想像以上に難しい作業。先生や学生メンバーから指摘をもらいながら、英語で考えをまとめる訓練を繰り返しました。

続く、「思考構築プログラム」は、論理的かつ創造的な「思考力」を鍛えるのが目的。ここでは、宇宙に関する新規的なアイデアを考え、NASAに提案する課題に挑戦しました。固定観念にとらわれず、相手の意見を受け入れるのがグローバルコミュニケーションの基本。そこで、グループの仲間と自由に意見を出し合い、互いに質問を繰り返しながら、リーダーとしてアイデアをまとめあげました。否定せずに相手の意見を聞き、違うと思えば論理的に反対意見を述べる訓練ができたのは、自分にとって大きな財産です。博士前期課程1年修了後の2月には、NASA での研修に参加し、グループで考えた「宇宙+エンタメ」を組み合わせた新規的なアイデアを発表する予定です!

留学体験者インタビュー GPPで身についたのは、「自分の枠を超える発想力」 大学院農学府 農業環境工学専攻 修士課程2年 新里早映さん(東京都立八王子東高校出身)

私は大学院の修士課程1年次からGPPに参加し、NASAで宇宙に関する新規アイデアをプレゼンテーションする研修を経験しました。このプログラムで、自分が大きく変化しているのを感じています。

変化のきっかけは、「思考構築プログラム」の課題でした。「宇宙」と「持続可能な社会」をテーマにしたアイデアを仲間と出し合った際、自分の発想力の足りなさを痛感しました。「そんなことできるわけがない」と他メンバーの意見を否定するものの、それを越えるようなアイデアが出てこない……。とにかく、マインドを根本から変える必要性を感じました。最終的にいくつかのアイデアの中から選んだのは、「絶食人間」というテーマ。当初、自分が否定した提案内容をグループリーダーとしてまとめることになりました。

世界的には人口増加による食糧難が大きな課題となっています。農学を専門にする私たちは食物生産の効率化に着目して課題解決をしがちですが、私たちはあえて人間側にターゲットを絞り、「最低限の栄養価で生き延びられる人間」を実現するアイデアを生物学や生命工学など幅広い研究分野から集めました。ここでは詳細を説明できませんが、調べて考えた内容を英語に翻訳し、この年の2月にNASAでプレゼンを敢行。「ユニークなアイデアだ」と評価してもらうことができました。

この経験で身についたのは、「自分の枠を超えていく発想力」。修士課程2年次の今年は、イギリスの研究機関に1年間留学し日本の農村の課題を解決する新規アイデアを模索してきたいと思っています。

グローバル?プロフェッショナル?プログラム(G P P)

国際的に活躍できる理工系プロフェッショナルを育成するプログラム。国内の企業や国際機関と協力し、ユニークなプログラムを展開しています。全学部の1年生から博士課程の学生まで約120名が参加しています。